レコード盤は体感する芸術作品です

こんにちは、Gene-K です

デジタル・ミュージックの時代になって、すっかり存在感が落ちてしまった音楽アルバム。

と思っていたら、近ごろレコードが脚光を浴びているらしいです。

ノイズのないクリアな音質を追求するのであればCDやMP3、ハイレゾにはかないませんが、人間が"音"として聴こえる可聴域(20Hz~20kHzの音)のみをデジタル処理しているCDとは異なり、レコードは可聴域の音(20kHz以上の音)も記録されるので、人間の耳(脳)には聴こえない音までも振動で体感(空気感)することに醍醐味を感じるわけですね。

そう、レコードは聴くだけでなく、楽曲を波動で体感するおもしろさ。

静電気などから生じるノイズやレコード針の音も込みで。

また、好きな曲をデバイスに集めて聴く楽しみ方もあります。

私もそうした楽しみ方、しています。

でも、やっぱりアルバムで聴く楽しみ方がしっくりきます。

これはレコード全盛期時代に身についた古典的な習慣からくるものです。

昭和の時代、レコードを買うとアルバムに収録されている曲の大半は「初めまして!」でした。

そして、シングルカットのお目当ての曲から聴くのではなく、レコードの先頭に針を落として1曲目から順番にじっくりと聴いていく。

アルバム構成(曲順)に作者(アーティスト)の意図する作品感(ストーリー)が滲み出てきてアルバムをひとつの作品、ひとつのコンサート(ライブ)、アート(芸術)として楽しむことができました。

レコード・アルバムならではの楽しみ方です。

「今回のアルバム良かったのね!」

「シングルカットされた曲よりも、あの曲の方が隠れた名作だよね!」

とか、友だち同士でもそんな発見や批評することも楽しかったり。

アルバム・ジャケットも作品感、芸術性を演出しています。

紙ジャケ、ジャケ買いと言われるように、アルバムをジャケットに惹かれて知らないアーティストのレコードを買ってみて、新たな音楽との出会いと発見、ということも珍しくありませんでした。

レンタルレコードが登場するまでは、アルバムを試聴することもできなかったので"ジャケ買いチャレンジ"も当たり前。

ときにはハズレもありましたが、何度も何度も聴いてハズレを当たりに変換したりも…(当時、私にとってレコードは高価なモノだったので)。

そのおかげで、いろいろなジャンル、いろいろなアーティストの音楽に触れることができました。

ありがたや、ありがたや、です。

80年代の音楽シーンにあって、今でも強烈に記憶に残る、今聴いても斬新でおすすめのアルバムをぼちぼちと紹介しています。

私の独断と偏見と思い込みがかなり強いですが、その点はご容赦くださいませ。

https://33rpm.6sense-ism.com/category/review/album/

あと、カセットテープにはまた違った思い入れも…

昭和レトロな「カセットテープ&ラジカセ・ライフ」のこと

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