
こんにちは、Gene-K です
クラシカル(伝統的)なパンク・ロックの中から今回紹介するお気に入りのアルバムは、Sex Pistols(セックス・ピストルズ)の「Never Mind The Bollocks, Here’s The Sex Pistols(邦題:勝手にしやがれ!)」というアルバムです。
パンク・ロックといえばセックス・ピストルズ!と言わしめた、彼ら唯一のオリジナル・ファースト・アルバムであり、言わずと知れたパンク・ロックの代名詞的なアルバムです。
1977年に発売されたロンドン発のこのアルバムは、その後の音楽シーンに衝撃とイノベーションを引き起こした着火剤的な作品でした。
「音楽は芸術(アート)だ」というそれまでの固定概念をぶち壊し、「音楽は自由表現である」という彼らの音楽スタイルはまさに革新的で革命的でした。
「Anarchy in the UK」というパンクのド定番曲の出だし"I am an Antichrist and I am an anarchist!(俺は反キリスト者でアナーキスト!)"という歌詞であったり、「God Save the Queen」「EMI」など、英国の王室や国家、政府、企業などに唾を吐きかけながらシンプルなロックでシャウトしまくるという過激な新感覚に敏感な若者は"体制に反する姿勢"がカッコいいと感化されたバイブル的アルバムです。
パンク・ロックの入門書であり教科書ですね。
1 Holidays in the Sun
2 Bodies
3 No Feelings
4 Liar
5 God Save the Queen
6 Problems
7 Seventeen
8 Anarchy in the UK
9 Submission
10 Pretty Vacant
11 New York
12 EMI

アルバムに収録されている全ての曲が名曲です。
音楽プロデューサーは、80年代にそうそうたるアーティストのプロデュースを手がけてきたクリス・トーマス。パンキッシュな過激さばかりが目立つアルバムですが、ひとつひとつの曲づくりは意外なほど緻密で完成度が高いです。
音楽プロデューサーって大事なんですね。
主に作詞作曲を担当していたベーシストのグレン・マトロックがレコーディング直前に脱退し、新たに加入したシド・ヴィシャスというカリスマの存在がさらにアルバムを際立てたことも有名な話。
アルバムを際立てたという意味で忘れてならないのが、独特な目を惹くアルバム・ジャケットのデザイン。
パンク・カルチャーの代名詞となったアートワークを手がけたジェイミー・リードの存在も大きかったです。
そして、マルコム・マクラーレン。
マネージャーとしてパンク・スタイルをトータル的にプロデュースする中で、今でも斬新なファッションが人気のヴィヴィアン・ウエストウッドとのSMチックなパンク・ファッションを確立。
パンク・ファッションといえば今もこれが原型になっていますね。
音楽、アート、ファッションなど幅広いカルチャーに大きな影響を及ぼした恐るべき名盤です。
ムシャクシャしたときのストレス発散に効きます!
ストレスフルな今の時代にぴったりのアルバムです。