こんにちは、KEN2(@123sugoi)です。
クラシカル(伝統的)なパンク・ロックの中から今回紹介するお気に入りアルバムは、The Damned(ダムド)の「Damned Damned Damned」です。
ロンドンのパンク・クラッシックといえばセックス・ピストルズというのが定番ですが、記念すべきロンドン・パンク第1号のアルバムは、ダムドのこのアルバム「Damned Damned Damned (1977年) 」なんですよね。
邦題は「地獄に堕ちた野郎ども」です。
タイトルセンスもイイですし、何よりもアルバム・ジャケット。
これだけでも当時は買い!(いわゆるジャケ買い)でした。
私のパンクとの出会いもピストルズからクラッシュ、でダムドとジャムという王道?だったので、その当時はてっきりピストルズのアルバムがロンドン・パンクの歴史の始まりかと思っていました。
ちゃんとダムドを聴くまでは。
このダムドのアルバムで、パンクはただ荒っぽくて、速くて、反抗的で粗暴という固定化しつつあったイメージが変わりました。
爽快なスピード感のあるサウンドはそのまま、でも意外ときちんとした演奏で、わざとパンクぽくスカして、下手ぶってるのではと、緻密さをも感じる音楽スタイル。
デイヴ・ヴァニアン(ボーカル)とキャプテンセンシブル(ボーカル、ベース)のキャラの濃さがパンクのイメージを超越し、ダムドというバンドをしっかり演出して存在感抜群。
ピストルズとクラッシュのような政治的思想を感じることなく、純粋に新たなロックとして何度も何度も聴き惚れました。
「ニート・ニート・ニート(Neat Neat Neat)」から始まるアルバム収録曲のどれもが完璧で、すべてがお気に入りですが、中でも一番のお気に入りは「ニュー・ローズ(New Rose)」。
パンクというジャンルなしにしても、超カッコいいロックで、何度聴いても痺れます。デイヴ・ヴァニアンのドラキュラ伯爵を思わせるメイクがなんとも奇想天外でした。
ちなみに、アルバム最後の曲「アイ・フィール・オーライ(I Feel Alright)」は、イギー・ポップの過激なパフォーマンスで有名な60年代のガレージ・ロックを代表するバンド、ストゥージズ(The Stooges)のカバーで、これまたカッコよすぎ。
もちろん、ストゥージズもGOOD !! です。
この曲、ハードコア・パンクのG.B.Hもカバーしてます。
おもしろい!